農業を支える女性のパワーで
あいちサラダめしを拡散!
地元農家の女性で構成される「農村輝きネット・西三河」では、地域農業への理解を深めるため、地元の豊かな農産物のPRや伝統料理の講習など、様々な地域活動を続けています。今回、令和元年の第1回目となる研修会では、「農村輝きネット・西三河」の理事であり、「あいち みんなのサラダプロジェクト」の実行委員でもある永井千春さんが講師を務め、プロジェクトの内容やレシピを紹介。研修の参加者たちとサラダめしの調理実習を行い、地元産農産物の活用の一環として、サラダめしの普及、浸透を呼びかけました。
10時から始まった研修会で、まずは永井さんから、「あいち みんなのサラダプロジェクト」の趣旨や活動内容を説明。永井さん考案のサラダめしレシピを解説した後、いよいよ実習スタートです。
研修の参加者は、4つのテーブルに分かれて調理を開始。農家を支える女性たちばかりとあって、野菜を洗う、切る、茹でる、炒めるなど手際よく下ごしらえが進みます。
今回のレシピでは赤味噌、醤油、みりん、砂糖などで作るオーソドックスな肉みそを紹介。粗く刻んだクルミを加えることで、食感の楽しさをプラスしています。
パプリカやカボチャは茹でる、ズッキーニやナスは水分を切ってからごま油で焼く、キュウリは塩もみ。地元の西三河で採れたみずみずしいレタス、ミニトマトなども加わります。使う野菜は、家庭にある物で代用OK。手間を惜しまず、それぞれの野菜に合った下ごしらえをすることで、一つひとつの個性が引き立ち、食感や味わいなど、野菜ごとのおいしさを楽しめます。
野菜ごとの下ごしらえ、肉みそ作りなどが終わったら、お皿にご飯を盛り、肉みそ、野菜、茹で卵などを思い思いに盛り付けていきます。茹で卵を花形に飾り切りする人を真似て、カッティングのプチレッスン会が始まる一幕も。ベテラン主婦であっても好奇心やチャレンジ精神を持ち続けることこそが、料理を楽しむ秘訣のようです。
仕上げには、マヨネーズにカレー粉を加えたソースをかけて完成です。
この日は、ジャガイモを使ったもち麦入りのスープとスイカゼリーも同時に調理。1時間ほどであっという間に3品ができ上がり、彩り豊かな食卓をみんなで囲みました。
「料理のベテランばかりなので、あえてベーシックなレシピにしました。それぞれの家庭でアレンジを加えて、みんなで楽しみながら作ってほしいと思っています」と永井さん。
実際に調理し、試食をした参加者からは「肉みそは作り置きして常備しておくと便利」、「肉みそを、野菜にそのままのせて食べてもいいですね」と好評。永井さんからは「作り置きする時には、レシピより味噌を多めにして、汁気をしっかり飛ばした方が長持ちします」とアドバイスも。また「みんなで盛り付けをするのが、すごく楽しかった」、「夏休みに孫と作るのが楽しみ」、「ご飯の代わりに素麺やパスタなど、麺と合わせてもおいしそう」などの声も聞かれ早速、各家庭の献立に加わりそうです。
永井さんのレシピをベースに、野菜が常に身近にある農家の女性たちならではの技と知恵がプラスされ、家庭ごとの新しいサラダめしが続々と誕生しそうです