「私たちの育てた野菜がメニューに♪」
安城農林高校と地元カフェがコラボしたサラダめし!
農業の基礎知識・実践から、バイオテクノロジーや環境保護などまで幅広く学べる、愛知県立安城農林高校。学習の一環として、地域の伝統野菜への理解を深める目的で「マクワウリ」を栽培しています。「マクワウリ」はウリ科で、同じウリ科のメロンに比べて甘みや香りは少ないものの、さっぱりとしてみずみずしい野菜です。今回はこの野菜を使ったサラダめしを作ろうと、地元の人気カフェとコラボ!商品の開発会議から、実際にお店にメニューとして提供されるまでを密着しました。
椙地元の人気カフェは「ココペリシュリンプ」。地元・三河湾でとれた新鮮なエビや、奥三河や東三河の大地で育った肉、契約農家や八百屋から直送される野菜をふんだんに使ったメニューがそろうお店です。
今回のコラボが決まった背景も、「市内の飲食店の中でも、特に野菜にこだわっているお店だったからです。」と安城農林の市野先生。これまで学生さんたちは、マクワウリをジャムやシフォンケーキなどに加工していたそうですが、安城の伝統野菜をもっと地域の人に知ってもらいたいという思いから、コラボに至ったそう。試作前は「どんなメニューになるか楽しみに待ちたいので、お店にお任せしたい!」と話していた学生さんたち。「ココペリシュリンプ」のシェフ・杉浦さんの提案もあり、お店の得意なワンプレートで、なおかつエビを使ったメニューにしようという方向性になりました。温度管理や病害虫に気を付けながら、丹精込めて育てたマクワウリ。どんなメニューになるのか楽しみです!
試作品を見た学生さんからは「すごい!」「おいしそう!」「マクワウリがわかりやすく乗っていてうれしい!」との声が。
実際に調理してみた感想を、「マクワウリを調理したのは初めてでした。皮をむくと、早採れのメロンのようないい匂いがしましたね。味や香りの主張が強すぎないのがいいところだと思ったので、あえてあまり刻まずに、食感と味がわかりやすいようにしました!」と杉浦さん。
具の味を際立たせるために、それぞれの具の味付けを変えたところがこだわりだそうです。
そんなお話に、学生さんも感心しっぱなし。まずは混ぜずにマクワウリだけを実食してみると…
「メロンみたいで甘い!」「香りがいい」と驚きの連続。続けて、八丁味噌仕立ての肉みそやガーリックシュリンプ、他の野菜と混ぜて食べてみると…
「ご飯とウリって合う!」「肉みそとエビも相性がよくてびっくり」と再び驚きの声が上がりました。同時に、「私たちの野菜をこんなにおいしいメニューにしてくれてありがとうございました!」と喜びの声も。
試作品の段階ですが、大満足の学生さんたちでした。
その後、どんなメニューになって提供されているのか、お店に伺ってみると…
3種のお惣菜とスープが付いた、とってもお得なセットに!マクワウリのサラダめしについては「安城農林の学生さんたちに好評をいただけたので、あのときとほぼ変えずに採用することにしました!」とのこと。
マクワウリや水菜、サニーレタス、トレビスなどの野菜の部分には、レモンベースの自家製ハーブドレッシングがかかっているので、甘めの肉みそと互いに引き立て合っています。
甘くてみずみずしいマクワウリと地元野菜、温泉卵、甘めの肉みそ、そしてガーリックシュリンプ。いくつもの楽しみがひとつの丼で味わえる「あいちサラダめし」はこちらのお店で楽しめます。
高校生たちの思いを感じながらぜひ食べてみて。