野菜を美味しく
たくさん食べよう!
「あいちサラダめし」を
多くの人に知ってもらうための
イベントを開催!
全国有数の農業県なのに、野菜摂取量が少なく、男性は全国最下位、女性はワースト3という愛知県。そんな県民に「愛知県らしい味わい方で、美味しく楽しみながら野菜をたくさん摂ってほしい」。そして「もっと地元野菜への理解も深めてほしい」と発足したプロジェクト「あいち みんなのサラダプロジェクト」のイベントが9月16日(日)と17日(月)にラシックで開催されました。
ラシック1階の特設会場には、「あいち みんなのサラダプロジェクト」発足メンバーなどによるトークショーを行うステージや、地元産の採れたて野菜を販売するマルシェ、あいちサラダめしの試食ブースが設けられ、両日とも朝からたくさんの人で賑わいました。
ステージのオープニングを飾るのは、キユーピー3分クッキングでおなじみの料理研究家・宮本和秀先生の3分クッキング風料理講座。3分クッキングの軽快な音楽とともに、彩りから食欲をそそる「あいちサラダめし」の作り方をレクチャーしてくれました。
この料理は、ごはんのうえに、赤味噌ととんかつソースで味付けをした特製の肉みそと、たっぷり野菜、スクランブルエッグをのせた「あいちサラダめし」。マヨネーズとあらびきマスタードを合わせたソースをかけた「うま味」「食べ応え」「意外性」を楽しめる一品です。
この日のステージでは、味の決め手となる特製肉みその作り方と、上手にスクランブルエッグを作るコツや、相性の良い野菜も教えていただきました。
続いて「あいちサラダめし」実行委員を務める、なごやめし評論家の大竹敏之さんと名古屋おもてなし武将隊・徳川家康さまのトークショー。
まずは、名古屋めしが“茶色い”のは、愛知県は“豆味噌”文化だからという話からスタート。
この豆味噌は、通常の味噌に比べて「うま味」成分が多く、愛知県民はこの豆味噌のように「うま味」の多い食事に慣れ親しんでいるため、味の濃いものを好む傾向にあります。
そして、手羽先や味噌カツ、ひつまぶしなど愛知県のご当地料理は野菜が使用されているものが少ない。
家康さまの時代から「うま味」文化が根付いているため、愛知県民は野菜の摂取量が少ないという方向に話が発展し盛り上がりました。
実行委員の愛知在来種保存会・高井幹夫さんと、農林水産省「農業女子プロジェクト」メンバー永井千春さんのトークショーも行われました。高木さんからは、「花」から何の野菜かを考えてもらうクイズが出題されたり、ご自身の育てる20品種の人参をテーマに、野菜の奥深さを語っていただきました。
そして、お二人から共通テーマとして、「あいちサラダめし」をもっともっと広めていきたいと熱いトークが繰り広げられました。
2日間のイベントを締めくくるのは、愛知県の大学生による「あいちサラダめしレシピコンテスト」。9大学27チームの学生たちが、肉みそ、たっぷりの野菜、たまご、マヨネーズ・ドレッシングを取り入れたレシピを開発し、ステージで1分間のプレゼンテーションをしてアピール。開発レシピの中には、モーニングを意識したり、金シャチをデザインしたり、名古屋ドームとドアラをイメージしたものも。学生らしい柔軟な発想のアイディアレシピに「大人には考えられないユニークな発想」「どれも特別賞をあげたい」と審査員から多くの称賛コメントをいただきました。
優勝は名古屋文理大学・後藤ゼミの「いなりサラダめし」、準優勝は金城学院大学・清水ゼミの「パンサラダめし」、3位は愛知学院大学・酒井ゼミのひよこ卵がキュートなサラダめし、そして急遽追加で設けられた審査員特別賞は東海学園大学・徳永ゼミが受賞しました。
2日間のイベント中は1日4回「あいちサラダめし」の試食会を実施。ごはんの上にキャベツやにんじんなどの野菜、豆味噌ととんかつソースで味付けをした肉みそ、スクランブルエッグをのせ、マヨネーズとマスタードを合わせたソースで仕上げたサラダめしを実食してもらいました。来場者からは、「これなら家でも簡単に作れる」「肉みそは作り置きできて便利そう」などといった感想を聞けました。
会期中は採れたて野菜の直売コーナーも大盛況。「農業女子プロジェクト」や「野菜ソムリエコミュニティあいち」によるマルシェでは、掘り立てのレンコンや初ものの里芋、愛知県の伝統野菜である縮緬(ちりめん)かぼちゃなど、新鮮野菜が並びました。
「農業女子プロジェクト」のコーナーでは、生産者がお客さまに、野菜の特徴や食べ方を説明する姿が見かけられました。
「野菜ソムリエコミュニティあいち」で人気だったのが、1日に必要な野菜の摂取量を測りに乗せるクイズのコーナー。野菜を選んで測りに載せ、350gピタリ賞を目指して、たくさんの大人や子どもたちが挑戦しました。
2日間、盛況のうちにイベントは終了しました。今後も愛知県特有の食文化を取り入れた“愛知らしい”サラダ「あいちサラダめし」を広げる活動を通じて、県民の野菜摂取向上を目指していきます。